英会話と近代的な学習理論
英会話学習方法の手法に必要な要素をまとめてみました。各種の教材を調べるとそれぞれの特徴を持っていますが良い教材や良い学校には次のような要素が必要なようです。英会話学習方法を選択する場合にぜひ参考にしてください。これらの要素は他の学科を学習する時にも有効です。

1.古典的学習理論
学習レベルにあった教材で特に初期は繰り返し学習する。しかしここで重要なのは単純な繰り返しで飽きさせないことです。特に何事を習う場合でも初期の段階で同質のものを大量にこなすことが必要です。日本の伝統芸能の多くは単純な繰り返しを基本としています。脳や狂言を教える場合には5才くらいから何を言っているか分からない台詞を題目のように言わせます。しかし多くの場合世襲制が多いため学習の開始時期は幼少時が多くあまり意味や意義を知らなくても何の疑問を持たずに繰り返し学習が可能の時から始めます。もし臨界期を過ぎた成人であるならば、意味や意義を十分に理解しなければ知的好奇心を持ってできないと思いわれます。

2.認知理論
適切な指導や助言により、考えさせながら主体的に学習させることです。高度なレベルの学習には学習者の積極的な学習への参加が必要です。できれば学習者が考えることができるとベストです。理想論を言えば単純ではあっても教材をこなすためにある程度の達成があり常に学習者が考えてできる事が最高です。学習者が考えそして積極的に参加することにより記憶が良くなり、その結果達成感を味わうことができます。

3.オペラント学習理論
ある行動をして好ましい結果がともなうとその行動が増え、逆に結果が悪ければその行動は減ると言うものです。人間の知的好奇心を維持するためには自分が良くなっているかどうか分かるトレーニング方法が良いのです。また英会話においてこの理論を重視するのであればトレーニング方法はあまり多くの事を平行して進めないことも大事です。英会話はとにかく覚えることが必要ですがいろいろなトレーニング手法を同時に進めると好ましい結果を感じる度合いが低くなるからです。私は英会話はとりあえずは一つのトレーニングを選んでそれに集中すべきだと思います。

4.分散学習
連続的に学習するのでなく断続的な学習の継続をすることです。学習結果の強固な定着が期待できます。多くの場合に学習をする時には集中的にするよりは分散学習の方が効果があがると言われています。英会話では多くの表現を覚えなくてはなりません。机に座って長時間勉強するのは大変なものです。しかし英語は短編的なデータを大量に覚えるだけですから一つだけを取り出せば数秒長くても数十秒です。英会話の勉強にはニッチ時間を最大限に活用できるトレーニング方法がよいのです。これは休止時間中に、疲労回復、記憶痕跡の安定化、心的緩和、干渉作用の低下などが生じるからです。ただあまり長く休みすぎると、覚えていたものを忘れたりするので注意してください。学習の初期に大きな効果を持ち、学習の構えの形成を促進します。初期には短い休止時間が有効で、後期には長い休止時間が有効だと言われています。特に英会話の場合にはピラミッドのように積み立てていくようなものでなく、表現を多数覚えなくてはなりません。そのためにはどうしても長いトレーニング時間が必要になりますので簡便に学習やトレーニングができるようにしておく配慮は大事だと思います。

5.知識編集
知識工学において知識を編集すると言うことがあります。これは入手した知識を編集処理するものです。ITや知識工学でカスタマイズと言う言葉が良く使われますがそれが知識の編集のために使われる事が多いのです。知識は多い方が良いのですが脳が覚えられる量には限度があります。またネットワーク社会になりますと多くの知識はネットワークから入手できますから必ずしも覚えたり、手元に置いておく必要はありません。自分が必要なもの、自分が覚えなくてはならないものの選択は大変重要になります。

6.フィードバック
システム科学においては明確な目標の定義を持ちフィードバックを得てその達成度を評価して、その結果を基により適切な形に要素を組み合わせることが大事です。システム工学なアプローチでは学習の数値で測れる目標を設定してフィードバック得て常に修正していく事がシステムの基本です。体のシステムはすべてこのシステムが成り立っています。

フィードバックの重要性は否定することができませんが英会話においてトレーニング効果のフィードバックを数値的に知るのは大変困難です。良く英語の各種の検定試験が使われることがありますがどれも正しいフィードバックではありません。受験勉強と同じようにそのテストの高得点を取ろうと思えば意識的な勉強が可能です。これは英会話のレベルを図っているのでなく図るためのツールとなってしまうのです。知能指数を図る場合に各種のIQテスト方法が存在しますがどうしても文化のテストとなってしまう傾向が強く人間本来の純粋なIQを図る方法は存在しません。英会話はそれ以上に難しいのです。

7.自律学習
自律学習は最後に書きましたが最も重要です。英会話学習を一つのシステムとして見た場合に自律型学習が好ましいのです。これは他に依存しないで学習できることです。特に自分の英会話の教材と評価に関しては自分でできることは不可欠です。その理由は英語にしても英会話にしてもゴールの無い学習ですから継続しなければなりません。TOEICで900のスコアと取るとか通訳ガイド資格取得とかの目標は一つの通過点としては良いかも知れませんが最終目標ではありません。


本格的な英会話学習の選択には教材とか学校ではなく学習手法を選ぶべきだと思います。自律学習は自分の理想とする学習方法でなおかつ実用的な目的を他人に依存せずに達成することにあります。自律型の理想の姿としてはトレーニングすることが楽しくて、その楽しいトレーニングを続けると自然と自分で上手になる方法です。この自律型のトレーニングにおいて専門家に方向性とか現状のチェックを依頼するのは更に望ましい方法です。トレーニングが楽しくてもそれが間違った方向に進んでいくのでは自律型とは言え避けるべきです。最近運動分野だけでなく学習分野においてもトレーナーが増えているのはこの自律型のトレーニング方法を選ぶ事が重要であるからです。

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