英語リスニングのポイント

既に英語が聞き取れないのは発音がてきないからではないと説明しました。英語が聞き取れないのはその音を聞いても、自分の知っている音として思いだせないからです。単純に音を覚えていないだけの事です。しかし、問題は物理的に不安定な言葉の音を覚えると言うのは大変に難しい事です。発音ができれば済むような単純は話ではありません。日本人の英会話上級者でLとRが完全に発音できても、完全に聞き訳できる人はほとんどいないと思います。

ある掲示板で次のような深刻な書き込みがありました。

「半年前から英語の発音教材で発音練習をして、聞き取りを良くなるようにしています。結構訓練しているつもりなのですが、未だに下記のように聞こえ上達しません。

歌詞:on the shore a dream will take us out to sea
私の耳:I'm sure it's me who te can sight to see

テキストを見ればなるほどとわかるのですが、半年前からみても一向に進歩していないんじゃないかと不安になります。日本語でもよく効き間違えるので耳が悪いかなと思っているのですが、このような経験を乗り越えた方、その方法を教えてください。」

このような悩みは誰もが経験する英語の聞き取りを学過程の切実な質問かもしれません。発音できれば聞き取れると信じている人は、ひたすらに発音練習をして、まだ聞き取れなければ更に発音練習をする方向に行ってしまいます。聞いたことの無い音はカタカナで聞いてしまうと言うのも正しくありません。ほとんどの人が音そのものは聞けているのですが、その音と英語の意味が結び付かないのです。逆に言えば自分が知っている英語の単語や文章がどのような音の幅があるか分からないのです。

私は既に英語は発音ができても簡単に聞き取れない理由は十分に説明しました。まず認識しなければならないのはリスニングは発音よりは遥かに難しいのです。音響信号と音素、あるいは音素じゃなくても、人間が知覚する言語学的なシンボルというものは1対1には対応せずに、多対多の複雑な対応関係にあります。一つの音を取り出してその音をどの音であるかを判断することは不可能なのです。上記の方のように誰でもリスニングの壁にぶつかるのは大変自然な事です。しかし落胆せずリスニングの問題を良く理解してなるべく効果的な練習をした方が良いと思います。

すでに説明したように英語の音声には音素のように物理的な特性がなく聞いている音は相対的なものです。音は連続的につながっています。その音の変化の類似性を聞き取っています。すると英語を聞いて理解するのはためにはLとRを完璧に聞き分けることではありません。音の流れの変化の類似性で判断する必要があります。英語の発音を聞いて音のつながりの意味が理解できるかどうかにあります。なるべく音のストリームを長く記憶できるようにすると、認識する時間が長くなり判断し易くなります。すると英語のある単音または音素の聞き分けにあまりこだわる必要はありません。英語では特に子音を正しく発音しない場合が多く、何度聞いてもあるのか無いのか分からない場合が多くあります。

ディクテーションの練習でない限り、音の速度を落として、有るか無いような子音を聞き取る練習は意味が無いと思います。英語の発音は単語とかフレーズとして認識できる音があるだけで音素に区切ったり、その音を特定することは非常に困難な場合が多いのです。つまり聞いて理解できるフレーズや文章を増やすべきです。

また音声認識の面から考えると音は音の変わる変曲点を注意して聞くべきです。その音声の変局点がよく出るのが英語の音声は子音も母音も音の立ち上がりに特性があるので、その音の立ち上がりに注意を持つことが必要です。日本語では必ず母音がくるため音の認識に立ち上がり時の音の変化を注意は弱くそれに続く母音で聞き傾向が強いようです。

多聴が良いとか精聴は良いと言うのは、野球の打者に練習する時にはたくさん打て、良く球を見て打てと言うアドバイスにしか過ぎません。間違いではありませんが、効果的な聞き取りのアドバイスではありません。打者であればどのような球種にはどのような見方をするかの具体的な目的を持つべきです。英語の聞き取りもたくさん聞けば良い、熱心に聴けば良いと言うものでないと思います。

人間の言葉は発音器官が段階的に動くのでなく、曲線的に動くため音は曲線を描いて変化をしますので時間の経過にともなう音の変化に注意すべきです。音素の一つずつを聞き取ろうとするのでなくフレーズや文章としてリスニングの練習をすべきです。英語の音の認識にはリズムとイントネーションが非常に関係が深いのです。

聞くポイントを実際に実験できるのが発音練習です。音と音の変わり目が大事だと言いましたがそれを自分が試す事ができるのが発音練習です。その聞く変曲点が非常に強い発音もあれば非常に弱い発音があります。それらのリスニングのサンプルを作る場合には自分で録音すれば好みの音が自分で作れます。

発音できても聞き取り事はできませんが、音の特性を聞き取ることができるなら、練習すれば絶対に発音することは可能です。

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