自然な英語はどこまで聞き取れるか

英会話の教材で発音できれば聞き取れると言う、簡単な説明が多く見られますがもう何度も言ってますが、正しくありません。

言語は英語でも日本語も聞く方が非常に難しく、発音や自分だけの問題ですがリスニングは話す人全部が相手です。しかも、音を聞き取りそしてその意味を理解しなければなりません。音が聞き取れても意味が分からなければ、リスニングは失敗に終わります。英語のリスニングは難しいのは、英語の学習者の初期の段階だけでなく、リスニングの問題は理解できるようになれば問題はどんどん難しくなります。私は通訳をやっていましたが、分らない単語が明確に音として分かれるようになれば、一応は英語のリスニングの問題は解決したと考えていました。どれほど勉強しても知らない単語はどんどん出てきますので着た英語を全部理解するのは無理な事です。

英語音声研究会著の「大人の英語発音講座」の中で高木直之氏がある音の聞き分けに関して述べています。高木氏は音声学を学んだだけでなく、アメリカでの研究生活も7年もありRやL、VやFの発音は完璧にできるのですが、音の聞き分けが 100%でない事を認めています。私も英会話の勉強を数十年、英語を聞いた時間は何万時間になりますが知らない単語のLやRの聞き分けには自信がありません。英語の教材で100%聞き取る、とか言っているものがありますが、私は臨界期を過ぎてから身に付けた英語の場合には知らない単語の固有名詞などを完全に聞き取ることは無理ではないかと思っています。日本語は聞き取り易い言語であるため、日本人には私も含めて完全に聞き取れない英語にはフラストレーションを感じる人が多くいると思います。

発音教材のサイトの書き込みに次の説明がありました。

「英語は聞き取りが難しい言語です。ネイティブ・スピーカーでもでも聞きなれない表現は聞き取れません。他方、日本語はもっとも聞き取りが易しい言語の一つで、両者は両極端の関係にあります。日本人は、母国語ははっきり聞こえて当たり前という先入観がありますから、英語の弱音が聞き取れないと大変なフラストレーションを感じる傾向があります。ちょっと神経質なぐらい聞き取りコンプレックスがあるようです。両言語の違いをもっとよく認識して、聞き取りに対する過剰な期待から脱却する必要があるように思います。」

私もこの考えに賛成です。私は敢えて高木氏や私が完全に聞き取れないと書いた理由は、英語の聞き取りは大変難しいもので、発音できれば聞き取れると言うような簡単な話ではないからです。英会話の学習は永遠に聞き取りの問題との戦いかもしれません。私は聞き取りには何万時間と掛けてきて完全に聞き取れない事に大変不安を持っており、落胆した事もあったからです。最近になって高木氏の本を読んでほっとしました。自分が普通よりは聞く力が劣ってない事を確認できたからです。英語を教えている人でどこまで聞き取れるかをはっきり発言する人は少ないものです。

リスニングの最終目的は全ての音(または音素)を聞き取る事ではありません。聞いて単語とか文章を特定することです。音を並べてある文字列を作るのでなく、音を聞いてある音の流れを想起して意味が理解できれば良いのです。するとある音が聞き取れなくてもその全体の文章が特定できればリスニングは成功になります。我々は食事しながらでも相手が言っていることが分かるのがそのためです。文章のある音素が聞き取れないとか、他の音になっているとかに拘るのはあまり意味がありません。

この意味では、文章を分割して細分して聞き取りを練習するのはあまり効果的な練習ではありません。知覚は個人差がありますので、聞き取れるか聞き取れないような音素をとれば良く聞き取れる人も聞き取れない人もいると思います。発音している場合でも本人すらその音素をはっきりと言っているかどうか分からない事が多いのです。

音声を音の流れであるストリームであると考えると聞き取りはかなり楽になります。また自分の経験からですと、不思議な事にそのように捉える事で、よりクリアーに聞こえるようになった気がします。

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