記憶の原理と記憶の技法を活用

英語を話すためには話す言葉と、それを話すための筋肉運動記憶しなければなりません。その難しい事をあまり意識しないでできるようにならないと、会話になりませんから、母語であろうと第二言語であろうとかなりの練習が不可欠です。英会話は誰に教えてもらっても、どんな方法を使っても、どんな教材を使っても最終的には学習者が覚えなくてはなりません。発音が良くなっても覚えられないのでは意味がありません。

最も大事なことは効率良い記憶の方法です。寝ている間に英語を聞いていたら英語が話せるようになると言うことは絶対にないのです。英語文化圏に生まれて、英語漬けの生活をしても発音がある程度しっかりするのに9年くらい掛かるのです。今までに知られた人間が記憶するためのいくつかの科学的なテクニックがありますのでこれをうまく活用することは大変有効です。英会話の場合には注意しなければならないのはある程度時間をかけて思い出せ良いのではなく瞬時に思い出し発音運動にしなければならない事でこれは英文法との記憶法とは大きくことなります。

駒沢大学の勝又氏の記憶術の技法よるとHigbeeは記憶の各種テクニックは次の7つの基本原理が活用されていると説明しています。

記憶の原理

1.連想( Association)
記憶テクニックの基本原理であり、既に覚えたものと連想することにより覚えやすくなります。英会話でも有効な原理は脳の活動と関係が深く最大限に活用すべきです。

2.フィードバック(Feedback)
フィードバックは学習結果を知る事により知的好奇心を持続させ、誤った部分の努力を喚起します。これは現在の英会話教育に一番欠けているものです。記憶するためには重要な原理の一つです。

3.知的好奇心 (Interest)
当然知的好奇心のあることは良く覚えます。英会話を習いたい人は英会話そのものに興味と関心をたくさん持つことです。それだけでも覚えが良くなります。

4.注意 (Attention)
これは気を付けていないと記憶に残りません。英会話では何でも覚えてやろうというより自分が注意をしているものを選んで覚えるようにすると効果的です。

5.有意味化(Meaningfulness)
むやみやたらに単に記憶をするのでなく何等かの意味を持たせると記憶しやすくなります。文や句を覚えるときにも意味も合わせて覚えた方が記憶に残ります。

6.組織化 (Organization)
ルール化してシステマチックに覚えることにより理解しやすくなります。英会話には使えませんが文法などには使えそうです。例えばI、My、Meなどと覚えるのはこの原理を使っています。

7.視覚化 (Visualization)
これは覚えたい事を視覚的イメージを作って記憶を促進します。英語の単語の名詞を覚えるときにはそのイメージを思い浮かべる事で記憶に残ります。

記憶の技法

記憶の原理を使ったいろいろの記憶の技法としては次のようなものがあります。

1.音声変換法
覚える事を音に変えて覚える方法です。音声は覚え易いと言うことを前提にしています。1192年をイイクニと覚えるようなものです。英語ではもともと音が付いているので変換する必要がありません。英会話であれば音声変換法でなく音声法とでも言うべきかもしれません。英語は音に変換しなくても音が元々あるために音で覚えると言うことが忘れられがちで、どちらかと言えば音も覚えなくてはならないように考えてしまいます。しかし音は覚えるためには非常に有効な方法で音声記憶法はぜひとも英会話に活用すべきです。

2.連鎖法
記憶技法の最も基本的な技法です。先行する事柄が後続する事柄に、影響を与える状況を指してプライミング効果があった呼ばれます。そのような状況における「先行する事柄」をプライムと言います。既に記憶にある先行する事柄と関連させて覚えていきます。自分がすでに覚えている事実と覚えたい事を関連させることにより記憶を容易にするものです。英語では単語とイメージを連想させる事は可能かもしれません。英会話の場合は音の連鎖法を有効に使うべきです。すでに知っているだれも知っている音を関連付けて覚える方法です。たとえば私の名前はサクライで英語文化圏ではかなり覚え難いのです。

私は“My name is sakurai, like samurai.”私の名前はサクライですがサムライのような発音です。”つまりだれでも知っているサムライを基本にすれば私の名前を直ぐに覚えてもらえる訳です。英会話では音の連鎖法は最大限に有効に使うべきです。しかし一つ大事なことは英語を正しい音で覚えることです。それは正しい音こそ意味を伝えるためには重要ですし覚え易いと言う利点もあります。

臨界期を過ぎた大人は聞いて発音する能力は低下しますが臨界期前の子供よりは長期記憶にある記憶量は何十倍も多くあります。大人が外国語を学ぶ時にはこの長期記憶にある記憶を活用することにより子供よりははるかに高速で言語を身に付けることが可能です。

3.頭文字法
アルファベットなどで良くやる方法です。日本放送協会をNHKと覚えるような方法です。これは本来英語文化圏で良く使われる方法です。特に意味と一緒に覚えると記憶しやすくなります。例えばITを覚えるときにInformation Technologyと一緒に覚える事により記憶が更に鮮明になります。

4.カケクギ法
覚えたい事を数字と結びつけて記憶する方法です。たとえば数字1、2、3、4結びつけイチジク、ニンジン、サンショウ、シイタケと言うように覚える方法です。英会話では瞬発的に思い出す必要がありますのでこの技法は使えません。

5.場所法
記憶術では最も古い方法で自分が知っている川や山や町に記憶したい事を記憶する方法です。これも英会話にはあまりに活用方法はないかもしれません。

科学的に英会話を勉強するためには知られている記憶の知識は有効に生かすことにより効率的なトレーニングができるようになります。

これらの記憶の科学を知れば英語を覚える時には音や意味の付帯関連情報を付けた方が覚えやすくなります。

特に英語の場合には音を媒体に覚え易い、使い易い状態で覚えるのが最善です。自然な正しい発音を習熟することにより、発声器官の動きを最小にすれば記憶すべきデータ量が少なくなります。また発声器官の動きを最小にして記憶すべきデータ量が少なければ、発音運動も容易になります。類似の音はプライミング効果で記憶が楽になりますので、自然な発音を身に付けることにより、加速度的に覚えられます。

精度の高い自然な英語の音声が記憶の保存できれば、当然にヒアリング能力もアップすることになります。ネイティブの発音を聞いた時に認識が容易になり、記憶ができればそのまま使う事ができます。このように英語の記憶量が増えると前後か推測する必要がないので更に聞き取りが容易になります。

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