人類の話し言葉や言語はどう始まったのか

生物を学ぶ場合には生物がどのように発生してどう変化(進化)してきたかを詳しく勉強します。言葉はどうしてもいろいろな決り事から学び始めますが、英語を学ぶ場合にも言語がどのように発達したかを知る事は言語や音声の本質を知る重要な手掛かりになります。効果的な学習求める場合に大変参考になります。自然言語は日本語でも英語でも語彙だけをとっても膨大で、一説によればそれぞれの言語に付き数百万語はあるのではないかと言われる程多くの数があります。有機化学だけで数百万語はあると言う人もいます。言語は人間の進化と同じ期間の歴史があり、人間の脳と共に進化し、言語が思考を高めており、この2つのには深い関係があります。

人間は類人猿から分かれたもので、人類が類人猿とたもとを分かったのはおそらく600万年以上昔であると思われています。現世人は20万年前ごろに登場しまたが、現在の言語が出現したのはもっと後で、今から10万年ぐらい前だと思われます。人類の祖先は大地溝帯がアフリカを二つに分けた頃に類人猿と分かれたと考えられています。類人猿は気楽に木から木へ渡り歩いていました。ヒト科の方は、過酷な風土の中で適応し、動物の死肉を食べ、自らの知恵で生きなければならなかったのです。そしてある時点で人類は言語を発達させました。

人は昔は類人猿だったのですから、我々の先祖の話していた言葉は、アーやウー等の鳴き声やターザンの声に近いものだったでしょう。それは長い間やっているうちに、息を吐きながら咽喉に力を入れると、自分の思ったようにいろんな音が出せる事に気づき、音も長く複雑になっていったと思われます。この時点では声はまだ音であり言葉ではありません。つまり言葉はこの鳴き声が起点となっていますので、この頃の人類の言葉は文字ではなく意味でもなく音の流れととして捉えるのが正しいと思います。

現代言語が使われる前にコミュニケーションには言語の起源となったプロト言語が使われていました。「歌うネアンデルタール人」のミズン氏はこのプロト言語を全体的、多様式、操作的、音楽的であったと言っています。このプロト言語は一般的な「こっちへ来い」から「私が丘の上で見かけたウサギを狩に行こう」までかなりの全体的なメッセージを持っていた可能性があります。しかしこうしたフレーズの特徴は個々の構成要素があった訳でない事です。つまり単語とか文法がありそれから文章やフレーズができたのでなく、プロト言語は一つの音のストリームが独立した意味を持っていたのです。構成要素がありませんので別の順に組み合わせても新しいメッセージを作ることはできません。だからそれぞれのフレーズは1個のユニットで、1つの連続音として学習され、発音され、理解されたと考えられています。

人類は世界中に散らばっても同じ種族の動物ですから、動物としての意志表現の行動は同じようになります。現在の言語でも共通点はたくさんあります。例えば肯定の場合は首を縦に振ります。「うー」と言いながらその行動をしてみてください。筋肉運動は声帯を圧迫し、「うんうんうん」という音になります。否定の場合は、対象物から顔をそむけます。「うー」と言いながらその行動をしてみてください。筋肉運動は声帯を圧迫し、「う、う、う」という音になります。これがもっとも原始的でシンプルな言葉です。

日本語で言うところの「うん」と「うーん」です。この「うん」と「うーん」は世界共通です。世界中の小児マヒや筋ジストロフィーの患者はこれを使っているそうです。その後何千年もかけて、言語が成立し、それぞれの人の住む地域の気候や特性によって言葉は独自性を持つようになりましたが、どこの国でも「はい」と「いいえ」は殆ど2つの音で出来ています。それは先程試したように、肯定と否定は首の前後もしくは左右への反復運動であり、反復である以上、2つの音で成立しているからです。英語はイエに口を閉じる時の息をもらす無声音がついてイエスとノー、ロシア語ではダーとニエッ、フランス語はウイとノン、ドイツ語はヤーとネイン、イタリア語はシーとノになります。

また世界中のどこで生まれようと、生まれたばかりの赤ん坊の肯定は首を縦に振り、否定は首を横に振るというのは種族としてDNAに記録された情報であるという証明であり、人間の先祖はは皆同じだ、という一番の証拠であります。そして、その後言葉として音が成長をしていく過程においても、遠くへ呼びかけるに相応しい言葉は、大きな声で言う時によく伝わるように、ささやくようにいう言葉は、ささやくと一番美しく聞こえるように成立しています。「愛してる」、という言語はその一番いい例です。日本語では「愛してる」、英語では「アイラヴユー」、フランス語では「ジュテーム」、ラテン語では「テ・アモ」、ロシア語では「ヤールヴリュー」となります。

このように考えると人類が「アフリカに源をもつ」という仮説は、ミトコンドリアDNAと血液型から証拠立てられるように、我々が話す自然言語にも実はミトコンドリアDNAのように類人猿ころからの言葉の特徴は現在でも多く残されています。エルンスト・ヘッケル氏が言った「個体発生は短期間に急速に系統発生を繰り返す」の説は言語でも生きているのです。

ネアンデルタール人は、約20万年前に出現し、約3万年前に滅亡したヒト属の一種です。しかし、ネアンデルタール人の言語は我々の言語よりはかなりシンプルでプロト言語と呼ばれ、我々の祖先に負けた理由はその言葉の貧困からでは無いかと言われています。情報の戦いに敗れたと言うのはその辺にあります。その言葉の貧困の度合いは発掘された頭蓋骨の判断により喉や声帯の関係から、複雑な音が作れたかったのではないかと判断されています。現代使われている複雑な言語の出現そしてその後の発展はたき火のようなものだったと考えられています。20万年前はゆっくりとその語の10万年くらい前に急速な発展して、そしてしだいに落ち着いて長期にわたる安定的な輝きを得るに至ったと思われています。

言語がどのように発達するのか、人工的に実験する研究があります。エディンバラ大学のサイモン・カービー氏は言語進化をコンピュータのシミュレーションによって、追求している言語学者の一人です。カービー氏はコンピュータのプログラムにエージェントの集団を作りシンボル列という言語で互いにコミュニケーションさせました。この集団は数世代にわたり、新しい学習エージェントが既に言語を知っている発話エージェントから言語を獲得します。始めに発話エージェントにそれぞれランダム言語を与えておきます。だから最初は伝達される意味に対応するシンボル列にはなんの文法的な構造は無く、全体的な音のストリームとなります。シミュレーションが始まると学習エージェントは発話エージェントの一人から発話サンプルを1つ聞く事になるので、他の学習エージェントは異なる言葉を身に付ける事になります。しかし、この状態の言語は大変不安定であり、カービーは世代内でも、世代間でも非常に多様性を持つと言います。

人工言語のシミュレーションが進むにつれ、言語体系の一部に安定性が見え始めます。そして次の世代へ正確に伝わるようになりました。学習エージェントは発話エージェントがランダムでないパターンの発話をして違うルールを使うと、誤った関連性を推測してシンボルを反復するように指摘します。しかし、自分が話す段階になるとその違ったものは本来のランダムではなくなっているのです。カービーはこの過程を汎化と呼んでいます。他の学習エージェントもシンボル列と意味との同じルールを習得するため、それが集団全体に広がり安定のポケットを作り上げます。すると言語体系の全体は安定し、単一の構成を持った言語が形成されます。

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