教育再生の核心は基礎反復にある

2007年2月5日の日経新聞に杉田久信氏の基礎学力は、教育の一部ではなく「教育の基盤」であると言う記事が掲載されました。

「読み・書き・計算は教育の一部にすぎない。基礎の知識より考える力が大切なのでドリルのような反復学習に力を入れるのは問題であると、基礎学力の重視を批判する意見は今も多くあります。しかし、杉田氏は子供の教育で基礎学力をおろそかにしてきたことこそが問題だと言います。学校ではできる子とできない子の学力格差が拡大し、二極分化の形で学力低下が大きく進行してきました。基礎学力の低下は成績の悪い子供たちの間で深刻な問題となっています。驚くのは、中学生や高校生の中に掛け算九九さえ身についていない生徒が全国どこでも珍しいことではなくなっていると言うのです。

彼らは中学校以降、勉強に全くついていけず、毎時間「分からない」「できない」という現実の前で、「私は馬鹿だ」「何をやってもだめ」との深刻な劣等感と意欲低下に包まれております。その結果として無気力に、他方では授業妨害や立ち歩き、中には憎悪からの破壊に走る者まで出ています。中には部活で救われている子供もいますが、基礎学力が身に付いていない状態では、多くの子供たちは自信を持てず自己肯定感も感じられないのです。 そこで杉田氏が基礎学力は単なる教育の一部ではなく、全人教育の基盤や土台であるとい主張するのです。 そして、基礎学力を身に付けさせることは義務教育学校の最低限の責務だと考えています。基礎学力は、人格形成の原動力だと言います。

読み、書き、計算といった基礎学力は、社会生活を送る上で不可欠なものであり、「生きる力」の基礎となるものです。また、基礎学力は、段階を踏んで反復学習を行えばどの子も必ず身に付けることができます。しかも、その過程で子供は「やればできる」ことが実感でき、自信を持ち積極的になります。この自信は、子供たちに落ち着きと精神的安定、「学習態度」の確立、問題行動の減少といった生徒指導上の効果につながります。そして、この「やればできる」という自信は学習意欲も高めます。

さらに、基礎学力の反復学習は、脳科学でも大脳の前頭前野を最も活性化することが明らかになっています。とくに音読や暗唱は脳を活性化するとともに、子供を著しく元気にしてくれますと言います。また、集中力や持続力、認識力などの学習能力そのものも高まります。しかも、少々の困難にも負けないでチャレンジする力までも身に付きます。これこそ物事を創造し、やり遂げる時に必要な「学習する力」そのものです。そして、これらの力は読み・書き・計算の反復学習で最も身に付けやすいのです。間違ったやり方をしなければ、学童期においては基礎学力の勉強こそ人格形成の原動力になります。基礎学力の徹底で教育は再生するのです。

今日、多くの学校で、子どもの問題行動、深刻なトラブル、一部におしゃべりや立ち歩き、教室からの抜け出し等で、学校運営が年々難しくなっています。20年前と比べて校内暴力や不登校も激増しました。基礎学力だけでなく学習意欲や生きる力の低下も顕著です。 これらの状況を改善する上で最も効果があるのは、 学校ぐるみ、地域ぐるみで基礎学力に取り組むことだと言うのです。学校ぐるみで基礎学力の徹底に取り組めば2、3か月くらいの比較的短い期間で確実に成果が見えてきます。具体的には、まず、子供たちの学習への構えの確立や学習意欲の向上が見られ、学校全体が引き締まった雰囲気に変わります。子供たちの重大な問題行動も減少してくると言います。

また、基礎学力の回復を継続していけば、集中力や持続力などの学習能力も高まり、すべての学習活動によい影響が出てきて学力全体の底上げにつながります。これは正に、基礎学力の徹底による学校そして教育の再生です。また、基礎学力を徹底する取り組みは、先生方が子供たちを育てることに確かな手応えを感じることができる最もシンプルで確実な教育実践でもあります。

この基礎反復の徹底は言語学習つまり英会話学習にもそのまま適用できます。英会話の学習で良く間違えるのが、話せば覚えると言う考えです。しかし、覚えるためのベストの方法は基礎練習の反復です。英会話はコミュニケーションだから使わなければ上手くならないとか、英会話学校の宣伝では良く使われるフレーズですが正しくありません。もしそれが事実であれば外国生活をするのが英会話を身に付ける最善の方法になります。何が問題と言えば英会話は練習しなければ上達しません。

話しながらでは練習の効率が悪く効果的な練習とは言えません。日本語の母語の場合には練習をしないで覚えた感じを持ちますが実は我々が生まれてから言葉を発するまで約1年間も含め長い年月をかけ発音やリスニングの練習をしております。話しているだけで会話が上手くなるのは聞いた日本語が直ぐに聞いたままの状態で発音でき、記憶できるから会話をしながらどんどん覚える事ができます。しかし、外国語で聞いて十分に理解できない、聞いたままの状態で発音できなければ英語を聞いても記憶に留まらず耳を通過していくだけです。

まったく分からない外国を例え数十年聞いていても何らかの手掛かりを得なければそれは永遠に意味の無い雑音でしかありません。会話をしているだけで覚えられる状態を聴覚が言語に対応すると言うようですが、この状態するためには基礎の反復が重要です。理想的には聞いた音をそのまま発音できる、そして聞いた音声はすぐそのまま覚えてしまい記憶に残し次の機会にはその表現をそのまま、または多少単語を入れ替えて使える能力が必要なのです。

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