自由会話の自動通訳機は夢のまた夢

東北大学の川島隆太氏は文芸春秋の2004年10月号で「脳にやさしい英会話レッスン」のタイトルの記事の中で「日本はIT大国なので数年のうちに価格的にも携帯性においても実用のレベルの自動翻訳機が開発されるでしょう」と言ってますが、事実でしょうか。私は次の100年後を考えてもこのようなマシンの実現性はまったく無いと思います。自動通訳機を作るためには3つのエンジンが必要となります。それは音声認識と翻訳と音声合成です。この3つのエンジンはそれぞれ既に使われ始めています。それではこの3つのエンジンがどのようなもので、どれくらいの開発段階かを次に説明しますのでそれぞれがどのくらいのレベルか理解してください。決論としては自動通訳機というのは夢のまた夢でしかありません。

音声認識が不確実ですから、翻訳ソフトは“Garbage in, garbage out.”です。不正確な物を入れれば、不正確な物が出ることになります。仮に翻訳が100%性格になったとしても音声認識ソフトは未完成のままですから翻訳が完璧でもそれをつなげた自動翻訳機はとても使えません。私は翻訳も難しい技術ですが、音声認識の方がより難しいと思っています。それは翻訳であれば少なくとも翻訳される文字が存在しますので入力されるデータの判断に困る事はありません。

現在の翻訳ソフトは完全な日本語や英語を入力しても間違いが多く発生します。また訳が機械的な表現になる場合が多々発生します。すると正しくない英語や日本語を入力すれば間違いは更に大きくなります。

新聞やネット上などで自動通訳電話等と報じられているものは航空会社のホテルのカウンターとか限られたところで限られた文章だけを対象にしています。それ以外の多少込み入った事を話せばほとんど理解できないと思われます。我々が実用的と思われるのは何でも理解できるマシンなのです。もし、使う場面や話者を制限しない本格的なフリートークの自動翻訳機は夢のまた夢でこれから何年先かと予測できない程難しいものです。100年たっても難しいかもしれません。

少なくともこの数十年は人間の頭脳で英語を翻訳、通訳するのがベストな方法です。英語を聞いて理解してそれに日本語にしたり、英語で答えたりすることを機械にさせるのはこのように非常に大変なことです。人間は訓練すればかなりのレベルまでできるようになるのです。現在では人間にしかできない素晴らしい能力です。

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