学習効果を上げるにはフィードバックを生かす

筋肉トレーニングを効果的にプログラムする上で頭を悩ます問題は強度、量、頻度の3要素からなるトレーニングの要素であり、更にそのセット間インターバルになると思います。最大の効果を上げるプログラムは決まっているのではなく、トレーニングを受けるに最大の効果が上がるように常にプログラムを変えていきます。そのプログラムを決めるのがフィードバックなのです。筋肉トレーニングはフィードバックを得るのが非常に容易です。あるウエイトで持ち上がる事ができたとか、どのくらいの力で持ち上げたとか、非常に楽にできるとか、練習後に疲れが残ったとか、残らなかったとかのフィードバックを得る事が容易です。

さらに詳しいフィードバックとなると血中の男性ホルモンであるテストステロン濃度、インスリン様成長因子、アドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンの量、有酸素運動の酸素量、基礎代謝量、血中の乳酸の量も計測して、フィードバックとして活用して練習に生かせことができるのです。このような詳しい事が分かっているために、行き過ぎるとドーピングなどが存在するのかも知れません。これらのフィードバックはトレーニングのプログラムを組む場合に大きな判断基準となります。

英語の発音やリスニングの方が筋肉トレーニングよりは複雑なので、科学的な手法が望まれます。それではなぜ英語学習においては量や回数だけを訴える非科学的な方法がたくさん存在するのでしょうか。その理由は英会話学習の場合にフィードバックが得難いからです。英語学習のフィードバックとして英語の検定試験があります。よく引き合いにだされるのがTOEICやTOEFLの英語検定試験がありますが、あまり勧められません。それはTOEICやTOEFLの点数の評価をもらってもそれを次の学習に生かす事ができません。TOEICやTOEFLの数値を上げたいのであれば英語力をつけるよりはそのための勉強をした方が点を取る事ができます。だから残念ながらTOEICやTOEFLの点数を次の英語の学習方法に生かす事はあまり意味がないのでフィードバックにならないのです。

その結果、累積100万語とか合計300回とか1日に5,000語とか、80回音読とかはまったく科学的な根拠のない数値を掲げた教材が好まれるのです。英語の学習においての評価が分からないから、とりあえず多めにやっておけば良いだろうとの想定の基に目標数値を掲げています。自分で何をよりどころに練習するかがなければ、数値を目標にするしかないのです。その数値をやったから、発音が良くなる訳でも、英語が完全に理解できる訳でも、根拠もありません。

しかし、フィードバックが得難いから、フィードバックがいらないと理由にはなりません。英会話学習の法がもっと筋トレよりは長時間の訓練を必要としますので、フィードバックははるかに重要な意味を持ちます。では英会話学習においてのフィードバックをどのように得るべきでしょうか。私は検定試験や学校やソフトに頼るのでなく学習者自信でフィードバックを得るしかないと思っています。

英語の場合にフィードバックは取り難いとは思いますが、発音は録音して聞けば分かるし、記憶できたどうかは試してみれば良いし、話せるかどうかは実際に話してみれば良いし、英語を聞き取れるたかどうかは自分が一番判断できるはずなのです。英語は自から感じ取っていろいろな評価ができ、それらをフィードバックとして生かす事は可能です。

私は筋トレがフィードバックを得ているように、英語学習ではフィードバックを学習者の感覚を磨く事で得る事ができると思っています。このフィードバックのとりかたが英会話学習の効率を左右させると思っています。そのためには効果的な学習を選ぶのであれば、フィードバックを生かせる学習方法を選ぶべきなのです。さもなければ、根拠の無い累積の時間とか、回数とか、語数を頼りに練習するしかありません。フィードバックがなければ効果的な練習方法のために修正をする事は不可能となります。

フィードバックは練習方法を効果的なものに修正するだけでなく、もし期待通りに効果が上がれば学習が順調に進んでいることの確認もでき、精神的な充足感も得られこれは次の学習意欲、創造性、記憶力を高める重要な要素です。音楽家や芸術家もフィードバックを得るのが難しい分野ですが、少なくとも自分の音楽や芸術がどのようなものであるかは、知らなくてはなりません。せめて練習している時に自分が上手くなっているか、どうかの自覚がなければなりません。私は音楽や芸術の先生は何時間練習しなさいとか、何枚絵を描きなさいとは言わないものだと思っています。

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