復唱と暗唱を使い分ける
電子機器を使う事によりつぎのような事も分かってきました。「脳機能画像からみた言語機能への接近」と言う音声言語記憶の脳内メカニズム−ポジトロンCTを用いた研究があります。音声記憶の脳内メカニズムを知る目的で右利きの男性を対象にポジトロンCTを用い脳の活動を見る実験を行いました。音声として日本語の単語を聞いてもらいました。そしてその単語を即時復唱してもらい局所脳血流量画像で単語を聞くのみのコントロール課題中の画像と比較した結果、左半球のブローカ野、縁上回およびウェルニッケ野を含む環シルビウス溝言語領域の活動が認められました。

右半球においてもシルビウス溝付近の上側頭回の活性化が認められました。単語復唱課題に加え約10分前に記憶した10単語の把持が求められる課題を、単語復唱課題のみを行うコントロール課題と比較すると、左半球の環シルビウス溝言語領域の外側に位置する中・下前頭回、角回、紡錘状回の活性化が認められました。右半球ではシルビウス溝付近の上・中側頭回の活性化が認められました。これらのPET研究の結果は言語過程において左右大脳半球がシルビウス溝を中心とした機能を持っていることが判明しました。

上記研究により音声の記憶には左右の脳が関係していることが分かります。最も大事な事は音声を聞いて単に復唱する場合と記憶して暗唱する場合に活性化する部位が違うと言う事です。

つまりモデル音を聞いて英語を復唱する場合と、記憶にある英語を復唱する場合も脳の活性化部位が大きく違うことになります。

会話練習や発音矯正は暗唱
会話に近い状況は記憶にある英語を発音しますので、会話の練習やそのための発音矯正にはモデル音を復唱することは効果的ではありません。

発音の矯正においては暗唱した英語の発音を録音して時間差のフィードバックを得て、悪い部分を矯正することです。会話練習は記憶にある英語を使うべきです。

表現を覚えるなら復唱
しかし、英語の音声に慣れてきて、どんどん聞いた英語を覚える段階になると、英語の真似が楽になってきます。そのために聞いた音をそのまま覚えて使える野が理想的です。そのためには聞いた音を復唱できる事が理想です。

そのためには英語の映画やDVDを見て気に入った表現があれば1回で聞いて覚えられる能力が必用になります。これを音のストリーム理論では聴覚が英語に適応した状態と呼んでいます。

覚えている英語を発話するより、聞いた音を復唱する方が脳の負荷は低くなります。そのために覚えるならば、なるべく脳への負荷をかけない復唱の状態で覚えるのが理想的な学習方法です。この復唱はコピーイングと呼ばれているものです。母語である日本語は復習もしないで覚えてしまう事ができます。

しかし、コピーイングと言う用語は声色のようにそっくり真似をする学習方法でも使われております。この場合のそっくり真似るのは言語習得の目的としては良い方法でありません。そっくり物真似のコピーイングに関しては次のページを参考にしてください。

http://www.eikaiwanopl.jp/information/bestway/copying.html

HOME|最適性理論とは|教材オンラインショップ|特定商取引法の記載|個人情報保護方針|お問い合わせ
Copyright(C) 2011 最適性理論で英語学習 All Rights Reserved